宮城県牡鹿半島の先端の沖合に浮かぶ金華山は、恐山、出羽三山とともに奥州三大霊場の一つに数えられ、古くから多くの参拝者でにぎわってきました。また、山形県の日本海側から太平洋側の金華山へと至る道は、東北地方を横断して訪れる参拝客に伴って山の幸、海の幸が行き来する、物流、交易の街道としの役割を担っていました。

宮城県石巻市沖に位置する網地島は、かつて漁業で栄えたが、近年は島民の高齢化と人口減少が進んでいます。2011年3月11日に発生した東日本大震災の震源に近かったため、震災後はその傾向が強まり、今では高齢者を中心に200世帯500人足らずまでに減ってしまった。このままではそう遠くないうちに無人島になりかねないと心配されています。

宮城県石巻市渡波地区は、海産物加工産業で日本有数の規模を誇っていました。しかし、2011年3月11日に発生した東日本大震災の津波に襲われ壊滅的な被害をこうむりました。